ガイアの夜明け【世界遺産、その先に…】 テレ東 10月23日 金曜 22:00 -22:54 世界遺産という「称号」の先に、何を残すのか。それを誰が守り、誰に手渡すのか。文化財を守る現場から、「世界遺産」のあり方を問う。
今年7月、「飛鳥・藤原の宮都」が世界文化遺産に登録された。およそ20年にわたる悲願が実り、地元は歓喜に沸いた。日本では27番目の登録となったが、自治体や住民はなぜ世界遺産にこだわり、何を期待してきたのか。世界遺産は登録されれば終わりではない。建物や景観を守り、その価値を伝え続けるには、人も技術も資金も必要となる。
すでに世界遺産に登録されている長崎県の「軍艦島」では、風雨による劣化が進み、鉄筋コンクリートの建造物が崩落の危機を迎えている。その景観を守ろうと、新たな試みが始まった。世界遺産の登録に向け、国の推薦が内定した「彦根城」では、城郭都市を未来へ残すため伝統木造建築の棟梁が立ち上がった。技術を若い世代に残すことができるのか。
将来の登録を目指す善光寺では、その門前町を含めた文化遺産としての価値を訴えてきた。しかし、門前町を支える宿泊施設・宿坊は老朽化もあり、その機能が失われつつある。1400年の伝統を再生するために必要なものとは。世界遺産という「称号」の先に、何を残すのか。それを誰が守り、誰に手渡すのか。文化財を守る現場から、「世界遺産」のあり方を問う。